猫と暮らすとき、「トイレ問題」はとても大切なことです。猫砂を変えるとトイレを使わなくなったというのもよくあること。
排泄は生きるうえで、切っても切り離せない行為。しかも、体調の管理にも欠かせない、とすればその重要性は言うまでもないことです。「トイレ」に関連するあれやこれやは色々ありますが、その中でも意外と奥が深いのが——猫砂選び。
「どの素材がいいの?」「おすすめを買ったのに、全然使ってくれない…」そんな声はよく耳にしますし、私自身も同じ壁にぶつかりました。
最初は何気なく選んだ猫砂が、その子にとって“当たり前”になっていく。
一度その使用感に慣れてしまうと、違う素材に替えるのは想像以上に難しかったと実感しています。
この記事では、私自身の失敗と気づきを交えながら、猫砂を替えるときの注意点や、素材ごとの特徴を解説していきます。
これから猫を迎える方も、今の猫砂を見直したい方も、“うちの子にぴったり”を見つけるヒントになればうれしいです。
猫砂を選ぶときに見落としがちな“猫の慣れ”の重要性
猫の好みを決める要因
猫砂を選ぶとき、多くの人が「掃除のしやすさ」や「ニオイ対策」を重視します。
でも、実は大事なことなのに、ついつい忘れがちなのが——猫自身の好み。
猫砂を替えようと思うとき、今までの猫砂を使っていくうちに、掃除のしにくさに悩んだり、使いやすそうな新商品が出たりして、人間としては気軽に「試してみようかな」と思うことが多いのではないかと思います。
ただ、そのときに「素材が大きく異なるものへの変更」(例えば、ベントナイトから木製チップ等)は、我が家ではうまくいきませんでした。
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猫は感触やニオイ、足ざわりにとても敏感です。
たとえばうちの猫も、新しい砂に替えると、いつも以上に砂を掻いて「(今までのトイレと)似てるけどなんか違う?」という戸惑いを見せます。
そして、その猫自身の好みを決めるのは、一番最初に何を使ったかが大きな要因ではないかと思います。
人から見れば“同じ猫砂”でも、猫にとってはまるで違う世界。猫自身が馴染んだものと全く違うものを好まないのは無理からぬこと。
「人が使いやすい=猫も快適」とは限らないので、猫が馴染みを作るその最初に、人間側の都合もある程度しっかり考えておく必要があるように思います。
「使ってくれない」トラブルが起きる要因
我が家は多頭飼いで、トイレもいくつもあるので、砂の種類を替えるにしても、一気に変わることはありません。それこそ「様子を見ながら」しか変替えていけないのですが、少数飼いの方(多分、トイレがひとつとか、ふたつくらいしかないのかな?)の中には、砂を替えたことで猫がトイレを使わなくなった、というトラブルの話もよく聞きます。
素材が変わると、ニオイ・質感・音までもが微妙に違います。
そう考えると、使い慣れないものを「排泄をするところ」と、猫が認識できなくてもしようがないことですよね。
うちはずっとベントナイトを使っているのですが、過去、何度かほかの素材のものに替えようと思った(試した)ことがありますが、結局ベントナイトに戻っています。
試した一事例ですが、掃除やニオイの対策にシリカゲルの砂に替えようと試みたことがあります。すると、ベントナイトの砂に慣れているうちの子にシリカゲルの砂(というよりも見た目もビーズみたいだった)はおもちゃにしか見えなかったようで、トイレからすくい出し転がして遊び始めてしまったのです。
遊ぶだけならまだしも、それを咥えようとしたので、誤食してはいけないと、結局2,3日でシリカゲルは我が家の猫トイレから排除されることになりました。
慣れないものはトイレとさえ認識しないのか、と痛感した出来事です。
砂を替えることは、猫にとって“環境の変化”そのものなのですね。
最初に選んだ猫砂が、その子の“基準”になる
猫にとって排泄は本能にも結び付くもので、「安心して排泄できるトイレ=馴染みの砂」は、人間でいえば“寝具”のようなものではないかと思います。
安心して排泄できることは心地よさにつながります。それが素材自体への馴染みとつながっているとなると、他の素材(感触)に替えることはなかなか難しいのでしょう。
私の場合、最初に使ったのがベントナイトでした。
猫を飼い始めた25年前、どこのお店に行っても手に入りやすい商品で、「猫砂と言えばコレかな」と、当時あまり深く考えずに買った覚えがあります。
使用感はいかにも「砂」で、猫もすんなり「トイレ」として使ってくれました。それに、ベントナイトはしっかり固まってスコップですくいやすく、ニオイも抑えられる。
その後、猫が増えることで、ベントナイトではゴミの重量に苦労することになり、何度か砂の素材を替えようと試みたのですが、結局、猫自体がベントナイト以外は馴染めなかったり、上手に使えなかったりして、元に戻ることになるのです。
だからこそ、「最初にどんな猫砂を選ぶか」は、想像以上に大切と身に染みています。
あとから変えるより、最初の一歩を慎重に選ぶほうが、猫にも人にも優しい選択になります。
私の体験談:猫砂を変えてみたけれど…
最初に使ったのは「ベントナイト」
我が家に最初に来た猫は、緊急で拾った生後1週間にも満たない、目も開いていない子猫でした。犬は飼っていましたが猫を飼うのは初めてで、ミルクのお世話でてんやわんやの傍ら、思いついたときに必要なものを揃えていきました。
なので、あまり深く考えずに、「すぐ手に入るもの」を買ったような記憶があります。
ちなみに、25年前、田舎の地方都市にはコンビニも町に数件、100均も日常的に行けるお店ではありませんでした。
それで買ったのが、どこのお店にも置いていた、有名メーカーのベントナイト系の猫砂でした。
固まりがしっかりしていて、掃除も簡単。
初めての猫との暮らしに不安が多いなかで、「これなら安心」と思わせてくれた存在です。
猫もすぐに慣れ、トイレを失敗することもなく、毎日穏やかに過ごしていました。
その頃は、そもそも選択肢も少なかったし、「猫砂はベントナイト」と思い込んでいました。
紙・木・おから素材も試したけれど
ところが、数年経ち、猫が増えてくると、ベントナイトのゴミはすごく重い。ゴミ出しが大変なのはもちろん、ゴミ収集の人にもあまりにも迷惑では?と、軽い猫砂を試してみようと思うようになりました。
そこで、紙製や木製、おから製など、さまざまな素材を試してみたのです。
紙製を試してみた
最初に試した紙製は、とにかく軽い!買って帰るのも楽々で、とても魅力的でした。
でも、猫にとっては“カサカサ”という音や、足に当たる軽い感触に違和感があるのか、とにかく掘って掘って掘りまくるので、紙がトイレの外にすごく散乱することに(泣)。
猫自身もあまり気に入らないようでしたし、何より紙製の猫砂は香料を使った商品が多く、無香料のものを見つけられなかったので使用を断念しました。(👉 関連記事:猫に香料は危険!猫飼い25年の体験から伝えたい「香りと健康」のこと)
木製を試してみた
木製の猫砂では、やはりベントナイトに比べてその軽さが良いと思いました。また、ベントナイトや紙製の猫砂に比べると微小な砂埃が立ちにくかったのも、良いと思った点です。
猫の体に配慮して、香料は不使用で、添加物のないものを選びましたが、ベントナイトに比べると、おしっこが固まりにくく掃除のしにくさを感じました。
また木の香りは自然でいいと思いましたが、やはり慣れていなうちの猫には「違和感トイレ」になってしまい、これも掘って掘って掘りまくる(泣)。結局、これも使用を諦めました。
おから製を試してみた
おから素材も試してみました。
おからも軽いし、香料や添加物が不使用なものも、比較的リーズナブルだったので、とても期待しました。
しかし、おからのニオイを食べ物の香りと認定した数匹が、普通にボリボリ食べるように…。商品の説明には「少量は口に入っても大丈夫」と書いてありましたが、さすがに「食べる」のは見過ごせず、やはりこれも使用を断念することになりました。
🐾いろいろ変遷をたどった結果、私が今も愛用しているのは、固まり具合と軽さのバランスがちょうどいいこのタイプ。
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猫の反応と、自分の使い心地のギャップ
人間の目線で「いい」と思う素材が、猫にとっても「いい」とは限らない。
いくら人間の都合で「こっちのほうが良いよ」と勧めても、猫が快適に使ってくれなければ、結局意味がないんですよね。
紙製の軽さは掃除の時に楽でしたが、舞い上がる粉や香料が気になりました。
木製は自然派で好感を持てたものの、吸収後の形状が不安定で、処理に手間がかかる。
おからは食べる…。
どの素材にも魅力があるのに、「うちの猫にとっての最適解」には届かない。
いろいろ試しては元に戻す——そんな繰り返しを経て、最終的に戻ってきたのは、やはり最初のベントナイト砂でした。
ただ、「何が最初(一番馴染みがある)か」によって、この経験は変わります。事実、知り合いに紙製猫砂をずっと使っているという方もいます。
だからこそ、最初に選ぶ砂こそ慎重に
猫が安心してトイレに入っている姿を見ると、“慣れ”というのは、猫にとって「安心そのもの」なのだと気づきます。
ベントナイト砂の感触やにおい——
どれも猫にとって「いつもの当たり前」であり、それを変えることは、人間が寝具を総入れ替えするような大きな変化なのだと思います。
だからこそ、可能であれば、最初に選ぶ砂こそ慎重に。
猫にも、自分にも何が合うか分からなければ、最初に少量ずつ試すことができれば最善かと思います。
🐾迷っている方は、素材別に少量お試しできる猫砂セットを選ぶのもおすすめです。
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これが、私の実体験から得たいちばんの学びです。
まとめ|うちの子の最適解とは
猫砂は「どれが正解」ではなく、「うちの子にとっての正解」を見つけることが大切です。そして、それは最初に選ぶ猫砂から一歩が始まっています。
猫の性格や生活環境、そして人の暮らしやすさ。その両方が心地よく続くバランスを見つけていく過程も、猫との暮らしの楽しさでもあります。
👉 関連記事:「猫に香料は危険!25年飼い主が伝えたい“香りと健康”のこと」
猫と人、どちらも気持ちよく過ごせるトイレ環境を、少しずつ整えていけるといいですね。