成猫を迎えることを考えたときに
「ちゃんと懐いてくれるだろうか」「距離が縮まらなかったらどうしよう」
そんな気持ちが浮かぶのは、ごく自然なことです。

インターネットや周囲の声を見聞きするほど、
「子猫のほうが慣れやすい」「成猫は難しい」といった言葉が目につき、
迷いが深くなってしまう人もいるかもしれません。

この記事では、「成猫は懐くのか?」という問いを出発点に、
成猫との向き合い方について、静かに考えてみたいと思います。

「懐くかどうか」を考える前に、まず成猫との距離をどう考えるかを知りたい場合は
こちら👇の記事を参考にしてください。
関連記事 ▶ 成猫は本当に懐く?距離に不安を増やさないための考え方

「成猫は懐く?」という問いが、少し難しい理由

「成猫は懐くのか」という問いには、
いつの間にか「懐く=ベタベタ甘える」というイメージが含まれていることがあります。

すぐに膝に乗ってきたり、あとをついて歩いたりする姿は分かりやすく、
それが「懐いた状態」だと思いやすいのも無理はありません。

でも、成猫との関係は、その形だけでは測れないことが多くあります。
距離がある=懐いていない、と考えてしまうと、
すでに始まっている関係に気づきにくくなることもあります。

実際に、何も起きない時間が長く続いたあと、少しずつ関係が変わっていった経験もあります。
こちら👇の記事を参考にしてください。
関連記事 ▶ 成猫はいつ懐く?何も起きない時間と、信頼が育つまでの実体験

成猫との関係は、いろいろな形で育っていく

私自身、成猫との暮らしを振り返ると、
関係の深まり方はさまざまで、ひとつの正解に収まるものではありません。

迎えてしばらくして、驚くほど甘えん坊になった子がいました。
一方で、普段は一定の距離を保ちながら、
怖い場面になるとそっと身を寄せてくる子もいました。

どちらも、関係が育った先に見えてきた姿でした。
表れ方は違っても、そこにあるのは同じ「信頼」だったように感じています。

距離の出方が違うのは、性格や背景も関係しているかもしれない

成猫は迎えられるまでに、それぞれ違う時間を生きてきています。
その中で、人との距離感や身の守り方を覚えてきた可能性もあります。

もともとフレンドリーな性格で、人に対して怖い経験が少なかった子。
臆病で、人に脅かされた記憶を持っているかもしれない子。
そうした背景が、距離の取り方に影響しているように感じることもあります。

だからといって、
「この背景だから懐かない」と決めつけることはできません。
そう考えることで、
「近づかない=拒否」ではなく、
「慎重な関係の築き方の表れ」なのかもしれないと受け取れるようになることもあります。

看護師として人の不安や緊張を見てきた経験からも、
距離を保つことは、必ずしも拒否ではなく「自分を守る方法」だと感じています。

無理に縮めない関係が、安心につながることもある

成猫との暮らしの中で、こちら(人間)から無理に距離を詰めることは
しないように気を付けていましたが、それでも日常の中でふと
距離が近づいてしまうと、かえって関係を難しくしてしまうと感じた場面もありました。

早く慣れてほしい、仲良くなりたい。
その気持ちは自然なものですが、
成猫にとっては「無理に近づかれない」ことが、
安心につながる場合もあります。

成猫は、すぐに甘えなくても、
同じ空間で過ごす時間が増えたり、
少し離れた場所でくつろぐ姿が見られるようになったり。
そうした変化も、関係が進んでいるサインなのかもしれません。

何も変わらないように見える時間が、あとから振り返ると大きな意味を持っていたと感じています。
こちら👇の記事を参考にしてください。
関連記事 ▶ 成猫はいつ懐く?何も起きない時間と、信頼が育つまでの実体験

まとめ│成猫との暮らしは、「懐く・懐かない」で決めなくていい

成猫を迎えるかどうか悩んだとき、
「懐いてくれるか」という一点だけで判断しなくてもいいのではないかと思います。

成猫が合う人もいれば、
子猫のほうが合う人もいます。
ただ、それは「そう思える」という話で、
実際はあなたが向き合った「その子」との関係にほかなりません。

子猫より成猫との関係を築くほうが難しいときくと
迷うのは当たり前です。

けれど、迷っている時間そのものが、
すでに成猫と向き合おうとしている証でもあります。

答えを急がず、
「どんな関係を築きたいか」という視点で考えてみる。
それも、ひとつの選択だと思います。