猫って、相手によって鳴き方が変わってると感じたことはありませんか?

そんな猫の不思議に関係する、ちょっと面白い研究がありました。
なんと、猫は男性の飼い主に対して、挨拶の声をよく出す傾向があるというのです。

この記事では、その研究の内容をわかりやすく紹介しつつ、
筆者が多頭飼いの中で感じている“猫の声の使い分け”の実体験もお話しします。

「猫って、飼い主をそんなに見てるの!?」
と思える発見があるかもしれませんよ。どうぞ気軽に読んでいってくださいね。

飼い猫の挨拶の声は男性に多い?<研究結果まとめ>

2025年11月に『Ethology』にて発表された、トルコのアンカラ大学(Ankara University)などで行われた、「飼い猫が飼い主に向けて出す“挨拶の声”を調べた」研究で、面白い結果が出ました。

調査されたすべての人口統計学的要因の中で、唯一有意な発見は、猫が男性の飼育者に挨拶する際に、より頻繁に音声コミュニケーションを用いていたことです。女性の飼育者は一般的に、より言語的に交流し、猫の鳴き声を解釈する能力が高く(Turner  2021 ; Prato-Previde et al.  2020)、猫の鳴き声を真似する傾向があります(Pongrácz and Szapu  2018)。したがって、男性の飼育者は猫のニーズに気づき、それに応えるために、より明確な発声を必要としている可能性があり、それが猫が猫の注意を引くためにより直接的で頻繁な発声行動を用いる傾向を強めていると考えられます。
>「Wiley」 online libraryより引用

複数の家庭で猫の鳴き声を観察したところ、なんと 男性の飼い主に対して、女性の飼い主に対してよりも2倍ちかく挨拶の声を出す回数が多い ことがわかったのです。

これは、猫の性別や年齢、血統、多頭飼いかどうかといった条件を考慮に入れても、この違いはほとんど変わらず、「帰ってきた人が男性か女性か」という点だけが鳴き声の多さと有意な関係を示したんだそうです。

また、声の種類や鳴くタイミングを見ていると、猫はただ鳴いているわけではなく、相手を見ながら声を使い分けている可能性が高いことも分かってきました。

つまり、この研究は
「猫は単に鳴くのではなく、飼い主を観察してコミュニケーションしている」
ことを科学的に示しているわけです。

猫と暮らしていると、何気ない“ニャッ”にも意味があることに気づきますが、こうして研究結果として裏付けされると、ますます猫との会話が楽しくなりますね。

どうして男性に挨拶が多いの?🤔 >>考えられる理由

でも、「どうして男性に挨拶が多くなるのか?」
気になりますよね。

研究では明確な答えは出ていませんが、いくつかの仮説が考えられています。

仮説1:男性は動きや声が目立つ

男性は声が低く、歩き方や動作も大きくなりがちです。
猫からすると、
「お、なんか来たな!」
と気づきやすく、それが挨拶のきっかけになる可能性があります。

仮説2:家にいる時間が違うから

一般的に、男性は家にいる時間が少ないことが多いですよね。
そのため、猫にとっては
「いつもいない人が帰ってきたぞ!」
という特別感があるのかもしれません。

仮説3:猫は人間の“役割”を見ている

家の中で「この人は遊んでくれる人」「この人はごはん担当」など、
猫は人間を役割で区別していると言われています。
男性が猫との関わり方で“挨拶を誘発しやすいタイプ”になっている可能性もあります。

理由はまだ研究段階ですが、いずれにしても 猫が人間をすごく細かく見ている のは間違いありません。

猫は挨拶の声を使い分けている?

研究で面白いのは、猫は相手によって挨拶の声を変えている可能性が高いという点です。

これまでの研究でも、

  • 飼い主には甘い声
  • 初めて会う人には警戒の声
  • ごはんのときは短くて高い声

というように、猫が声の出し方を変えていることがわかっています。

つまり猫は、「誰に向かって鳴くか」をしっかり考えて声を出しているということなんです。

猫って、見た目のかわいさだけじゃなく、コミュニケーションの仕方もとても奥深いですよね。

猫は人を見て声を変える?多頭飼いの私が感じたこと

猫それぞれに“声の個性”がある

うちには何匹か猫がいますが、毎日接していると
「この声はあの子」
というように、それぞれに“声のクセ”があることに気づきます。

高くてよく伸びる声の子、
だみ声っぽい子、
「にゃー」というより「わー」と鳴く子。

いつのころからか、気づくと声の聞き分けができるようになっていました。
今では 姿が見えなくても「今のは◯◯だな」と聞き分けられます。

多頭飼いって大変なイメージがありますが、こういう変化は“特権”みたいでちょっと嬉しくなります。

鳴き声にも“気分”や“役割”が見えてくる

声の違いがわかるようになると、
そこからさらに 「今のは甘えたい声だな」とか
「あ、ちょっと呼んでるな」みたいに、気持ちも読みやすくなってきます。

猫は人間みたいに言葉を話せませんが、
声でちゃんと伝えてくれる性格の子、
あまり鳴かないけど目線で訴えてくる子、
逆にびっくりするほどよくしゃべる子──。

本当にそれぞれで、「個性の集合体だな〜」と思います。

多頭飼いなのに、ひとりひとりがちゃんと自分の声と性格を持っている。
それを毎日感じながら過ごすのは、とても楽しい経験です。

まとめ|猫は“なんとなく”ではなく、本当にあなたを見ている

猫は気ままに見えて、実はいつも私たちの動きをしっかり観察しています。
研究でも、足音・声・視線・日々の行動パターンを正確に覚えていることが分かっています。

さらに、毎日一緒に過ごす中で
「その猫だけの声色」
「特有の鳴き方」
「しぐさのクセ」
などが少しずつ分かるようになると、どんどんお互いの理解も深まっていきます。

猫と暮らすうえで大切なのは、
「この子は何を感じているんだろう?」
と、こちらも同じように猫を見ること。
そうすることで、猫の安心感も増え、信頼関係がさらに強くなります。

猫は“なんとなく”ではなく、しっかり私たちを見ています。鳴き声や仕草を理解すると、猫との毎日がもっと楽しくなります。日々の観察が、猫との信頼関係をもっと深めてくれるでしょう。

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