はじめに:猫と人にとって“香り”や“洗剤”の問題とは?

「洗濯には洗剤を使わなければならない。」以前の私はそう信じていました。


私は、そんなに鼻の効くほうではないのですが、もともと強い香りが苦手で、柔軟剤はたまに使う程度でした。しかし数年前、「香り」を売りにした柔軟剤が売り場の大半を占めるようになったころから、洗剤の香料も強くなったように感じ、香料や化学物質が「毒」になる猫のためによくないのでは、という思いが強くなりました。

調べてみると、「無添加」と謳われている洗剤にも強い界面活性剤が使われていたり、きちんと製品を選ばないと猫の嗅覚や健康に負担をかける可能性があることを知りました。

それに、香料がマイクロカプセルに包まれていること。強い界面活性剤は水生生物にも影響を与えることを知り、私は「香りのない洗濯」へとシフトしたのです。

合成洗剤をやめたきっかけ

香料と界面活性剤が気になった理由

愛猫が使う毛布や、抱っこのたびに触れる私の服。
それらに残る“いい香り”は、猫の世界では強烈な刺激です。猫の嗅覚は人間の数万倍も敏感。合成香料は、彼らにとって落ち着かない環境をつくってしまうこともあります。

さらに成分表示をよく見ると、合成洗剤には界面活性剤、防腐剤、蛍光剤など、化学的な添加物が多く含まれています。
「猫が舐めたらどうなるんだろう?」と考え始めたら、このまま使い続けることはいけない、と思いました。

猫だけでなく、人にも影響があるかもしれない

実は私はアレルギー体質で、アトピー肌で悩んだこともあります。手荒れや乾燥に悩んでいたこともあります。それもあって、柔軟剤はもともとあまり使っていなかったのですが、合成洗剤も負担になっていたのかもしれません。

また、高齢の母が慢性的な咳に悩んでいました。その咳もまた、柔軟剤や合成洗剤をやめることで落ち着きました。

合成洗剤をやめたのは猫のために始めたことですが、結果的に自分や家族の健康にも優しい選択になったと感じています。

洗剤をやめる前の不安

「汚れが落ちないのでは?」という不安

最初は「本当に落ちるの?」という疑いの気持ちが大きかったです。しかし、汚れはしっかり落ちており、洗いあがった洗濯物はほぼ無臭。
もっと早く、「合成洗剤にこだわる必要はない」と知っていたらと思ったほどです。

「部屋干し臭」「黄ばみ」への心配

香りがないと“洗えた感じ”がしないし、部屋干し臭が出るのでは…と心配でした。
しかし、これも全くの杞憂で、洗濯をセスキに変えてから、黄ばみや部屋干臭で困ったことはありません。
むしろ、香りでごまかしていた“残り汚れ”が減ったのか、空気が軽く感じるようになりました。
猫が寝る布団も無臭で、猫にも安心して毛布を使わせてあげられます。そんな変化が私の背中を押してくれました。

洗いあがり

もともと柔軟剤はあまり使っていなかったので、セスキに変えてもしゴワゴワの洗いあがりでもしようがない(我慢しよう)と思っていたのですが、そんな心配は全く必要ありませんでした。セスキのみで洗濯しても、私には服もタオルも使用に問題ない柔らかさでした。

私が試した“洗剤を使わない”洗濯法

セスキ炭酸ソーダをメインに使う理由

今は、洗濯にはセスキ炭酸ソーダを使っています。
皮脂や汗などの軽い汚れなら、これだけで十分。洗濯物を入れたら、大さじ2杯ほどを洗濯物の上からサラサラと振りかけるだけ。水にもすぐ溶けて扱いやすいです。
洗濯槽の嫌な臭いもしなくなりました。

💡おすすめ:セスキ炭酸ソーダ(無添加・ナチュラルクリーニング全般に使用可)


せっけんを補助的に使うコツ

タオルや寝具など、皮脂が気になるものには無添加のせっけんを少しプラスしています。
粉せっけんは40℃前後のぬるま湯で溶かす手間をかけると泡立ちやすく、より洗浄力が上がります。

🧺おすすめ:シャボン玉せっけん・ミヨシせっけん(どちらも無香料)



洗浄力を上げるちょっとした工夫

汚れが気になるとき。ポイント汚れはセスキを水に溶かして作っておいたスプレーをプッシュ。面積が広ければ、セスキを溶かしたぬるま湯に10〜15分のつけおき洗いをします。

実際の仕上がり

洗い上がりはさっぱり。人間の鼻では本当に「無臭」です。
猫が顔を埋めても少しの不安もなく、私も深呼吸したくなるような心地よさです。

注意したい点│泥・油汚れは別対策を│

私の生活では泥汚れや油汚れは少ないので、今の洗濯スタイル(セスキ+ときどき石けん)で困ったことは、猫の汚れ物を含めて全くありません。逆を言えば、泥・油汚れは実体験として検証できていないので、また別の対策が必要なのかもしれません。

猫と人が心地よく暮らすために

「香りのない洗濯」は、最初こそ少し物足りなく感じるかもしれません。
でも、香りのない生活は空気が軽くなり、部屋の匂いも穏やかに整っていきます。なにより、なんの心配もなく猫がリラックスして眠る姿を見られる幸せに勝るものはありません。

洗濯を変えることで、暮らしが大きく変わりました。
当たり前(合成洗剤)をやめたことは、生活の中にあったいろんな「当たり前」を見直すきっかけにもなりました。

まとめ:小さな選択が、猫の健康を守る

洗剤を変えたことは、少しの手間で大きな安心を得ることにつながりました。
「香りをつけない」という選択は、猫の嗅覚や健康を尊重し、人にもやさしい。

香りに頼らない清潔さを知ると、
洗濯そのものが猫との暮らしを守る日常のひとつになるのだと感じます。

今日の一枚を、香りではなく“空気の清潔さ”で包む——
そんな洗濯が、猫と人の心を穏やかにしてくれます。