〜猫の安心や環境のためにできること〜

洗濯洗剤への思い込みと同じく、「食器を洗うときは食器用洗剤を使うのが当たり前」、と以前の私は思っていました。

でも、柔軟剤や洗濯洗剤ほどではありませんが、食器用洗剤にも「いいにおい」を推す製品が増えたことで、「あれ?これも猫に香料の影響があるんじゃないの?」と遅ればせながら気になるようになりました。
調べると、香料はもちろん、界面活性剤の環境への影響も気になってきました。

洗濯洗剤をセスキや石けんに替えた生活を「快適」と感じていたのもあって、「じゃあ、食器用洗剤も替えてみよう」と思い立ったのです。

今回は、合成洗剤から石けん食器用洗剤に切り替えた私の実体験をもとに、使い心地の違いや工夫、感じた変化をお伝えします。

猫と人、そして環境に少しでもやさしい選択をしたい方の参考になれば幸いです。

猫と暮らす家庭で「食器用洗剤」を見直したきっかけ

洗濯洗剤をやめたことが始まりだった

家の中の洗剤で、最初に見直したのは「洗濯洗剤」でした。
猫の毛布やタオルを洗うたびに、ふわっと香る洗剤のにおいが気になって…。

「もしかして、猫の嗅覚には強すぎるのでは?」と思い、洗濯をセスキや香料のない石けんタイプに替えました。

洗い上がりもすっきりしていて、なにより何の心配もなく猫がリラックスして眠る姿を見ていると、「これでよかったんだ」と感じています。

その経験が、他の洗剤にも意識を向けるきっかけになりました。

👉 (関連記事「猫と暮らす人へ。私が合成洗剤をやめて“香りのない洗濯”を始めた理由」)

「食器用は関係ない」と思っていたけれど…

最初は「食器用洗剤なんて、直接猫に触れるものじゃないし」と思っていました。
でも、よく考えるとそうでもありません。

猫のごはん皿を洗うのは毎日のこと。
もし洗い残しがあったら、猫の口に少しずつ入ってしまうかもしれない。
また、泡が排水として流れることも、結局は環境に負担をかけていることに気づきました。

そのあたりから「食器用も石けんに替えてみよう」と思い始めました。

猫と人、両方に優しい暮らしを考えるように

猫と暮らすようになってから、「人にとって快適(便利)なこと」が必ずしも「猫にとって安全」とは限らない、ということを強く感じます。

香りの強い柔軟剤、消臭スプレー、そして食器用洗剤もその一つ。
猫に健康でいてほしいからこそ、なるべく無香料・無添加なものを選びたい。ひいてはそれが環境にも負担が少ないものになっているように思います。

そんな思いで、我が家では食器洗いにも石けんを使うようになりました。
最初は少し戸惑いましたが、慣れてくると「これが自然」と感じるようになります。

合成洗剤の何が問題?香料と界面活性剤のリスク

香料による「香害」は猫にも影響がある?

最近では「香害(こうがい)」という言葉をよく耳にします。
柔軟剤や消臭スプレーだけでなく、食器用洗剤も香りが売りになり、香料が使われている製品が売り場の主力商品になっています。

ただ、よい香りでも健康を害する可能性があり、何より人以上に猫にとっては強すぎる刺激やストレスや体調不良の原因になることがあります。

猫の嗅覚は人間の約数万倍。
香料の残り香がついたお皿でごはんを食べれば、それだけで不快に感じたり、食欲が落ちるケースもあるといわれています。

香りを気にするかどうかは猫の性格によって個体差があるようですが、「鼻をひくひくさせて距離を取る」「ごはんを残す」などの様子が見られたら、香料の強さを見直してみるサインかもしれません。

👉 (関連記事:猫と香料の関係はこちらの記事で詳しく

合成界面活性剤の環境負荷と人体への影響

合成洗剤には、油汚れを強力に落とすための「合成界面活性剤」が使われています。
確かに汚れ落ちは抜群ですが、その強さが裏返しに“刺激”や“環境負荷”にもなりやすいのです。

排水は下水処理されますが、流れた成分の一部は河川や海に届くまでに完全に分解されず、微生物や水生生物に影響を与えることが指摘されています。

また、手荒れの原因になったり、敏感肌の人には刺激が強すぎることもあります。
私自身、冬場に手が荒れやすくなるのが悩みでしたが、石けんに替えてから明らかに改善しました。

もちろん「すべての合成洗剤が悪」と言ってしまうのは、決めつけすぎかな、と思います。
ただ、多くあるものの中から選ぶことが大事なのではないかと思っています。私は、毎日使うものほど“やさしさ”を重視したいと感じるようになりました。

「香料=清潔感」ではないと気づいた理由

「いい香りがする」ことは「きれい(清潔)」、というイメージのつながりが、最近の洗剤や柔軟剤の「香り」ブームの一因であるように思います。

でも、“香りでごまかす”ことにもつながっていないでしょうか。

石けん生活に切り替えてから、食器を洗ったあとに何の匂いもしない安心感を感じるようになりました。
それは無機質ではなく、むしろ自然で穏やかな感覚です。

香りがなくても、食器がきれいで、猫が安心してごはんを食べられるなら、それで十分。
そう思うようになってから、我が家では食器洗いも「目先の機能」ではなく「安全なものを選ぶこと」が基本になりました。

石けん食器用洗剤に替えてみた|実体験レビュー

使用中の石けん:しゃぼん玉石けん・MIYOSHI(ミヨシ)

私が最初に試したのは、シャボン玉台所用せっけん泡タイプボトル。もちろん無香料・無着色です。
香りがまったくしないのが、最初は少し物足りないように感じましたが、
すぐに「この無臭こそが安心」と思えるようになりました。

その後、持ち運びの必要ができたことから、たまたま売り場で見かけたミヨシ石鹸の「白いふきん洗い – キッチン用せっけん」に替え、現在も使っています。

どちらも“人にも猫にも環境にもやさしい成分”なのが、うれしいです。



泡立ちが少ない=洗浄力が弱い、ではない

石けんの食器用洗剤に替えてまず感じたのは、「泡が少なくてもちゃんと落ちるんだ」という意外さでした。
合成洗剤のようにモコモコと泡が立たないため、最初は「本当に汚れは落ちるのかな?」と心配でしたが、実際には油汚れもすっきり。洗い上がりのガラスコップもくもらず、むしろクリアになったように感じます。

石けんは泡の量ではなく、水に溶けた石けん成分そのものが汚れと結びついて落とす仕組みなんだそう。
だから、泡が少なくても油汚れが落ちるのです。むしろ、泡が多すぎるとすすぎ残しが起きやすく、猫の食器などに残留してしまう可能性も。
石けんに替えたことで「すすぎ残しの不安」が減り、気持ち的にも安心できるようになりました。

ガラスやステンレスがくもらない

もうひとつの大きな違いは「ガラスのくもりがなくなった」こと。
合成洗剤を使っていた頃は、グラスやステンレスのボウルが白っぽく曇ることがありました。
石けんに替えてからは、そうした曇りが消えて、ピカッと光る洗い上がりに。
これも石けん成分が合成界面活性剤のように強く残らないからだと思います。

注意点:滑りやすい&使い方にコツがある

一方で、石けんは使い方に少し工夫が必要です。
たとえば、スポンジに石けんをこすりつけるタイプだと、手がぬるっと滑りやすいことがあります。
また、油が多いフライパンなどは、先にキッチンペーパーで軽く拭いておくと洗いやすいです。
慣れてしまえば問題ありませんが、最初のうちは「思っていたよりぬるぬるするかも」と感じる人もいるかもしれません。

合成洗剤をやめて感じた変化

食器を洗うために合成洗剤を使うことはとても便利です。
石けんは泡も立ちにくいし、油汚れは拭き取るなどの手間も増えます。
でも、その小さな手間の先にあったのは、“台所の空気が軽くなる感覚”でした。

以前は、洗い物のあとにほんのり残る香料のにおいに「これ、猫に影響ないの?」と心配でしたが、石けんに替えたことで、そのストレスがゼロに。

また、石けんに替えたことで、排水口のぬめりが減るという意外な変化もありました。
石けんは生分解性が高いためだそうで、下水や環境への負担も少なく、排水管まわりがすっきり。
環境にも猫にもやさしい選択をしているという実感が、家事を通して感じられるようになりました。

おすすめの石けん食器用洗剤

私が実際に使ったのはこれら👇の石けんです。

  • シャボン玉台所用せっけん泡タイプボトル
  • シャボン玉石けん EM台所用石けん
  • ミヨシ石鹸の「白いふきん洗い – キッチン用せっけん

石けんを使い始めた最初は、使用感を確かめながら使いたかったので、ネット等でまとめ買い(送料無料対策)ができず、身近で買えたものを試していきました。
どの商品もも香料・着色料・防腐剤無添加で、猫がいる家庭にも安心。
固形タイプはエコで長持ちするうえ、シンプルな成分だから排水も汚さないのが特徴です。


石けんタイプに不安を感じる方は、まずは「部分的に置き換える」ことから始めるのもおすすめ。
たとえば、猫の食器やマグカップだけ石けんで洗うなど、段階的に切り替えると使用感も分かって続けやすいのではないでしょうか。

関連記事でさらに深めよう

もし「食器用洗剤だけでなく、生活全体を見直したい」と思っている方は、上記の記事もぜひ読んでみてください。
香料の影響や洗濯洗剤の切り替えなど、同じテーマを別の角度から深掘りしています。

猫と暮らす家のキッチンに、やさしい選択を

食器用石けんは、派手な泡も香りもありません。
でもそのシンプルなコンセプトが、猫と暮らす家庭にはちょうどいいように思います。

環境にも、動物にも、自分の手にもやさしい洗い方。
最初の一歩は小さくても、「合成洗剤をやめてみる」という選択が、日々の安心感を変えてくれるかもしれません。