柔軟剤やハンドクリーム、ルームフレグランス——私たちの暮らしには「香り」があふれています。
でも、その香り、猫にとっては思いがけないリスクになることをご存じでしょうか。
私もアロマを焚いた「いい香りの部屋」や「香りで癒される時間」に憧れていたころがありました。けれど、猫を飼い始めたときに、ニオイに敏感な猫のそばで「香り」を使ってもいいのだろうか?と疑問に思ったことをきっかけにいろいろ調べ、猫に香料が危険であることを知りました。
この記事では、猫に香料がなぜ危険なのか、そして安心して使えるナチュラルケア用品の選び方まで、
飼い主としての経験と専門知識を交えてお伝えします。
猫に香料が危険な理由|嗅覚と肝臓への影響
猫の嗅覚は人間の数十倍敏感
猫の嗅覚は人間の10〜20倍とも言われ、わずかな香りでも強く感じます。
人にとっては「ほのかな香り」でも、猫にとっては刺激的でストレスになることがあります。
猫は香料を体内で分解できない
肝臓には体に悪いものを摂取した時の解毒機能がありますが、猫の肝臓の解毒機能は人間に比べて弱く、アロマオイルや合成香料に含まれる成分をうまく分解できません。
そのため、香料成分が体に蓄積しやすく、肝臓や神経に負担をかける可能性があります。
香料が体に入る意外な経路
空気中の香りを吸い込むだけでなく、猫が毛づくろいをすることで、被毛についた香料をなめて体内に取り込んでしまうケースも多いとされています。
私の失敗談|「見えないもの」が猫の不調を招いた話
猫を飼い始めた早い段階で、香料が猫にとって危険なものであると知ったので、猫のそばで香水(フレグランス)やアロマを使わないことは徹底していました。けれど、去勢手術の術前検査(血液)で、不可解な肝機能数値の悪化が見られた子がいたのです。兄弟3匹で手術に臨んだのですが、肝機能が悪い子は一匹だけでした。
兄弟猫でも個体差はあるので、その子だけ生まれつき肝機能が弱い可能性もありましたが、何か原因があるなら、それをほおっておくことはできません。3匹それぞれの猫が過ごしている部屋で「自然でないもの」を考えた結果、肝機能が悪かった子については、当時使っていた「液体タイプの電子蚊取り」に思いいたりました。(兄弟だけど事情があり、その子だけ違う環境で過ごしていました。)
本当にそれが原因だったかどうかは特定のしようがありませんが、その使用をやめてから肝機能は正常に戻ったので、関係あったのではないかと思っています。
それから、我が家ではよりいっそう「空気中に漂うもの」「猫が接するもの」に注意するようになりました。
猫に危険な香りアイテム一覧例(要注意リスト)
香料や化学物質は意外なところにも潜んでいます。
目に見えないので、匂いが控えめなものは「うっかり使っていた…」という飼い主さんも多いのではないかと思います。
| 区分 | 使用例 | 猫へのリスク |
|---|---|---|
| 柔軟剤・洗剤 | 衣類・毛布 | 香料が毛に残り、なめて摂取する可能性 |
| アロマオイル | 加湿器・芳香剤 | 精油成分で中毒や呼吸器症状 |
| 香水・ハンドクリーム | 飼い主の手や衣服 | 触れた猫がなめて摂取 |
| 消臭スプレー ルームフレグランス | ソファ・トイレ周り | 化学香料による呼吸器刺激軟剤・洗剤 |
猫と暮らす空間では、「人が香りを楽しむ」よりも、「猫が安心して呼吸できる『猫に安全な空気』」を優先したいと思っています。
香料を避ける暮らしへ|猫に優しいナチュラルケアの選び方
生活していると、洗剤などは最低限使わなければいけないものもありますが、香りを控えた生活に切り替えると、「無香なのに清潔感がある」と感じるようになります。
私は主に「重曹」や「クエン酸」などを、洗濯には「セスキ」や「洗濯用石けん」を使っています。(関連記事👉猫と暮らす人へ。私が合成洗剤をやめて“香りのない洗濯”を始めた理由)
🐾セスキなら猫にも人にもやさしい成分で、衣類にもふんわりやさしい仕上がり。
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一般的な洗剤を使わないことは、慣れれば苦になりませんし、汚れによっては合成洗剤よりも落ちることもあり、びっくりします。なにより、安心して猫と触れ合える幸せとは替えようがありません。
香料の少ない製品を探すときは、「無香料・無添加・動物実験なし」などの表記を頼りに、何が無添加なのかをチェックすると安心です。
まとめ|“いい香り”より“健やかな空気”を選ぼう
猫にとって香りは嗅覚の負担になるだけでなく、健康リスクにも直結します。
私自身の経験から言えるのは、「香りをなくしても、便利な暮らしは十分にできる」ということ。
猫と一緒に過ごす空間は、“無香こそが最高の優しさ”。
この記事に目を止めていただいたあなたに、今日から少しずつ「香りを減らす選択」を始めていただけたら嬉しいです。
️最後に
香りのない暮らしは、最初こそ物足りなく感じるかもしれません。
けれど、香りをやめてみると、猫の体調だけでなく、部屋の空気まで変わっていくのを実感します。
猫が安心して過ごせる空気づくりは、日用品を少し見直すことから。
👉関連記事
・猫と暮らす人へ。私が合成洗剤をやめて“香りのない洗濯”を始めた理由
・猫と暮らす我が家が「食器用洗剤」を石けんに替えた理由
猫の穏やかな寝息や柔らかい毛の匂いこそ、本当の癒しの香り。
そんな自然な空気を取り戻すことで、猫も人も安心して触れ合え、猫との絆もいっそう深まるのではないかと思っています。